ページタイトル:瀬戸郷のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:瀬戸郷のクスノキ 名称 瀬戸郷のクスノキ (せとごうのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 11m(注1)
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長崎県東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷
 〃 3次メッシュコード 4929−47−25
 〃 緯度・経度 北緯33度01分16.2秒
           東経129度56分44.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年3月23日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 千綿川(ちわたがわ)左岸高台にある家のお庭に立つクスノキ。
 建物のすぐ傍に立つので、切られた大枝も多く、幹の太さにしては小さめの樹冠を戴いているが、それでも近くに達すればよく目立つ。根の周辺も良く発達して、もうお庭からはみ出しそうだ。
 現在の家の外観からは想像しがたいが、ここはもと肥前大村藩の代官役宅だったらしい。昭和50年(1975)2月7日「川原悠々役宅跡」として東彼杵町から文化財(史跡)指定を受けている。
 川原悠々は、名を元治といい、安永5年(1776)、千綿村(ちわたむら)に生まれた。川棚村で書道の先生をしていたが、村民の願いにより、藩から千綿村横目役に命じられて帰村。その後、文政2年(1819)からは彼杵(そのぎ)・千綿・江ノ串の代官となったという。(2015年2月に東彼杵町が作成した「東彼杵町景観まちづくり基本計画(素案)」による) 厚い人望を得ていたのだろう。
 代官役宅時代、すでにこのクスノキは存在していたと思われる。川原悠々が木陰に憩うこともあったことだろう。
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