ページタイトル:下頓別のハルニレ 当サイトのシンボルマーク

画像:下頓別のハルニレ(幹と並ぶ) 名称 下頓別のハルニレ (しもとんべつのはるにれ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ハルニレ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 北海道枝幸郡(えさしぐん)浜頓別町下頓別
 〃 3次メッシュコード 6742−42−55
 〃 緯度・経度 北緯45度02分55.8秒
           東経142度18分39.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月8日

注1)北海道の「記念保護樹木」に選ばれたことを示す案内板。北海道が設置(設置年月不詳)
注2)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による





 頓別川(とんべつがわ)は、河口のすぐ近くでクッチャロ湖から流出する川と合流してオホーツク海に注ぐ。その辺りが浜頓別町の中心部である。
 浜頓別集落から国道275号を内陸の中頓別に向かう途中に下頓別がある。浜頓別と中頓別の中間付近だ。
 案内板によると、明治37年(1904)、高藤嘉平氏がここに入植したらしい。それまでは一面の原野だったと想像するが、農地化する際に、かつての風景の形見として(?)、数本の大木が残された。
 そのなかの最大木が左図のハルニレである。(道路から少し奥まったところに立ち、従って案内板からも少し離れている)
 これらの木々は、その後も開拓記念木として受け継がれた。昭和42年(1967)に下頓別小学校が建てられる際には、『この木のように大地にしっかりと根を張り天に向かって立つように』との願いをもとに校舎の位置を決めたという。
 その後、小学校は南1kmほどの国道沿いに移り、さらに学校統合で閉校になってしまったが、今も旧地に校舎の一部が残っている。(グラウンドだったところにはソーラーパネルがたくさん並ぶ)
 子供たちの声が聞こえなくなり、残された校舎も、ハルニレたちも、心なしか寂しそうであった。
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