ページタイトル:真福院の大杉 当サイトのシンボルマーク

画像:真福院の大杉(幹と並ぶ)


画像:真福院本堂
 真福院蔵王堂 (本堂)
名称 真福院の大杉 (しんぷくいんのおおすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 不明
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 三重県津市美杉町三多気蟻ノ谷(注2)
 〃 3次メッシュコード 5136−61−27
 〃 緯度・経度 北緯34度31分19.0秒
           東経136度13分08.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年3月28日

注1)公益社団法人三重県緑化推進協会が作成したウェブサイト「三重の巨樹・古木」の「真福院のケヤキ」の
ページにこの数値が載る
注2)注2)2006年1月1日、津市に合併。旧行政区は一志郡美杉村





 奈良県との県境近く、大洞山(おおぼらやま、985m)の南斜面、標高550mほどのところに、真言宗の古刹御嶽山真福院がある。
 蔵王権現の霊場として知られ、在原業平(ありわらのなりひら)、平清盛(たいらのきよもり)、北畠親房(きたばたけちかふさ)等が参籠したと伝えられているようだ。
 真福院はまた、参道の桜並木でも知られる。
 昌泰(898〜901)の頃、理源大師(聖宝)が真福院に留まった際に桜を植えたのが始まりとされ、初代伊勢国司北畠顕能(きたばたけあきよし)は真福院を一族の祈願所と定め、多気の国司館から真福院の山門まで峠を越えて約8kmにわたる沿道に桜を植えさせたという。
 現在も、そのうち山門近くの約1.5kmにヤマザクラの古木が残り、「三多気のサクラ」として国から名勝指定を受けている。(「三多気の桜」案内板より)
 私が訪ねた時、桜はまだ蕾。花が見られない代わりに、参詣客も殆どなし。鐘楼門の手前に立つ大杉をゆっくり鑑賞できた。
 かつては鐘楼門の先に「清盛杉」と呼ばれる大杉があったが、聖天堂の工事中に前の広場で起きた失火で燃えてしまったらしい。(聖天堂は大丈夫だった)
 地上部は失われたが、地に潜っていた根は残り、年月と共に徐々に朽ちていった。鐘楼門が傾き初めたのはそれからだ。下に潜っていた根が無くなったからだろうと思う。(その後、補修されて傾きは直っている)
 以上、鐘楼門の近くにおられた方から伺った話である。(ご住職なのかどうか尋ねそびれてしまった)
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