ページタイトル(真楽寺神代杉) ロゴ:「人里の巨木たち」

画像:真楽寺神代杉(全景)

画像:真楽寺三重塔

画像:真楽寺神代杉
  名称 真楽寺神代杉 (しんらくじじんだいすぎ)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スギ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 9.2m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 長野県北佐久郡御代田町塩野
 〃 3次メッシュコード 5438−43−09
 
〃 緯度・経度 北緯36度20分29秒
           東経138度29分10秒
御代田町指定天然記念物(1968年10月21日指定)
撮影年月日 2002年10月12日

注1)御代田町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)現地の標柱による





 すさまじい姿の杉だ。中心部がすっかり脱落している。さらには下部の大きな空洞が黒焦げである。これは文化13年(1816)の火災の跡。内部に、蓮華を手にした石造菩薩坐像が安置されている。
 上の写真で、幹の上部の穴がおわかりだろうか。横向きに出ていた枝が脱落し、その跡がこのような穴になっている。背後に回ってみると、縦にいくつも数えられる。
 木のすぐ横には毛筆で記された立札があり、それには樹齢1300年とある。このような姿を見せられては、長寿を想像するのも当然であろう。
 真楽寺は、用明天皇(在位585〜7)の勅願により、浅間山鎮圧のための祈祷所として建立された古刹。天養2年(1145)、現在地に移転。観音堂は源頼朝が42歳の厄除け祈願のために建てたと伝えられている。
 今の観音堂や三重塔は江戸時代の建物だが、もし推定樹齢が正しければ、大杉は真楽寺が移転してきて以来の変遷をすべて見てきたことになる。
 
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