ページタイトル:宿井のハゼノキ 当サイトのシンボル

画像:宿井のハゼノキ 名称 宿井のハゼノキ (しゅくいのはぜのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 ハゼノキ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 3.8m(注2)
推定樹齢 100〜199年(注2)
所在地の地名 山口県熊毛郡田布施町宿井(犬田)
 〃 3次メッシュコード 5032−70−61
 〃 緯度・経度 北緯33度58分33.9秒
           東経132度01分04.2秒
山口県指定天然記念物(2007年4月6日指定))
撮影年月日 2017年3月29日

注1)山口県教育委員会と田布施町教育委員会が連名で設置した案内板(設置年月不詳)には「宿井のはぜの木」とあった
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 城南小学校の北北西約800m。犬田(いんだ)集落を貫く道路脇に、左図のハゼノキ巨木が立つ。
 江戸時代の長州藩は、藩財政強化のため、米、塩、紙、蝋(ろう)の生産を奨励した。(これらは、いずれも色が白いことから防長四白(ぼうちょうしはく)と呼ばれた)
 その一つ、蝋(木蝋)は、ハゼノキの実から得る。従って、蝋をたくさん採るためには、ハゼノキをたくさん植えなければならない。このハゼノキも、その頃に植えられたと考えられ、四白政策の生証人とされている。(案内板より)
 蝋の生産が行われなくなると、ハゼノキは無用の長物と化す。まして農地近くの木は、みな伐採されてしまったのだろう。同樹齢のハゼノキは、近くにもう見当たらない。
 ハゼノキの傍らの小堂には石地蔵が納められている。このハゼは地蔵様のハゼだということで、地蔵尊を守る気持ちがハゼノキをも残させたということのようである。(これも案内板より)
 幹の内部に大きな空洞が出来ているけれども、今も樹勢は良さそうだ。
 古木にしては、樹姿も美しいように思われる。
ボタン:山口県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る