ページタイトル:住吉神社のスギ 当サイトのシンボル

画像:住吉神社のスギ(全景)

画像:住吉神社のスギ(幹と並ぶ)
名称 住吉神社のスギ (すみよしじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 45m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注1)
推定樹齢 伝承800年(注1)
所在地の地名 鹿児島県曽於市末吉町二之方(注2)
 〃 3次メッシュコード 4731−30−53
 〃 緯度・経度 北緯31度37分50.9秒
           東経131度02分17.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2009年7月26日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年7月1日、曽於郡内3町が合併して曽於市誕生。旧行政区は曽於郡末吉町





 周囲を山々に囲まれてはいるが、小さな独立峰である住吉山(267m。姥ヶ岳とも)の山頂近くに住吉神社が鎮座する。
 薩摩藩が江戸時代に編纂した「三国名勝図会(さんごくめいしょうずえ)」は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が檍ヶ原(あおきがはら)で禊ぎをした際に、底筒男之命(そこつつのおのみこと)、中筒男之命(なかつつのおのみこと)、上筒男之命(うわつつおのみこと)の、いわゆる住吉三神が生まれたため、この地に住吉社を建てたとの伝承を紹介しているらしい。(境内の案内板より)
 事実、近くには檍(あおき)という地名も残っている。(伊弉諾尊が禊ぎをした場所を名乗る地は他にもある)
 創建の時期や縁起については推測の域を出ないようだが、薩摩藩主が篤く尊崇していたことは確かなようだ。島津義久、家久の参詣記録があり、嘉永6年(1853)には幕末の名君斉彬(なりあきら)も参詣している。
 私が訪れたのは、雨の翌日、朝7時。誰もいない境内を、ひんやりした空気が包む。
 社殿に向かって真っすぐ延びる参道を進む。
 幅の広い参道は、神社が盛んであったことを物語る。現在、参道の南側3分の2ほどが車道として利用されている。中央に車道を通さなかったのは、そこが、神様の通る場所だからである。
 途中からは石段になるが、石段の幅も広い。一直線に伸びる石段の下から眺めると、連続的に変化する斜面勾配が、石段に優美な曲線を描かせている。まるで、スキー・ジャンプ競技のスロープのようだ。
 住吉山の森は緑が豊かで、鹿児島県森林浴の森70選にも選ばれている。朝靄が立ちこめるなか、一歩、一歩、石段を登る。できれば畏れ多い中央を避けて登りたいのだが、雨に濡れた石段が滑りそうだ。転ばぬ先の手摺り(杖)の方を優先させてもらった。
 拝殿の少し下、石段の脇に、住吉山第一の大杉が立っている。高湿度の環境にあるため、苔が幹の途中まで這い上がっている。
 拝殿の平面にも、第二の大杉が立つ。これもなかなかのもの。(上の銀色のボタンをクリックしていただくと、「少し大きめの画像」の中に写真あり)
 目通りは少々物足りないが、いずれも風格のある大杉であった。
 
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