ページタイトル:崇真寺のシダレザクラ 当サイトのシンボルマーク

画像:崇真寺のシダレザクラ 名称 崇真寺のシダレザクラ
    (そうしんじのしだれざくら)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 9m(注2)
目通り幹囲 3.8m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 栃木県芳賀郡芳賀町稲毛田
 〃 3次メッシュコード 5440−60−85
 〃 緯度・経度 北緯36度34分13.3秒
           東経140度04分01.9秒
芳賀町指定天然記念物(1976年3月19日指定)
撮影年月日 2019年4月6日

注1)天然記念物指定名称は単に「シダレザクラ」。それでは他のシダレザクラと区別できないので、所属する寺院の名前を冠した
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版T」による





 芳賀町役場の北北東約2.6km。五行川(ごぎょうがわ)と大川に挟まれた細長い丘陵上に、真言宗智山派稲毛田山金剛王院崇真寺がある。「犬切不動」の別名で知られる名刹である。
 高麗門を潜り、参道を進むと、正面の不動堂のすぐ手前、向かって右手に天然記念物のシダレザクラが立つ。
 幹の基部が腐朽して欠失しており、今はもうデータほどの太さはないように思う。花はちょうど満開だったが、そもそも花数が少なく、境内の他の桜たちほどの華やかさは感じられない。樹勢が衰えてきたのかも知れない。
 ところで、シダレザクラの手前に、「犬切不動」の由来についての案内板があった。
 内容を要約すると…
 不動明王への供物がみな食べられてしまう日がしばらく続いた。住職は小僧が犯人と勘違いして叱責。身に覚えの無い小僧は潔白の証しを立てるため、不動明王に祈願、21日間の汁断ちを誓った。満願の日、お堂から断末魔の悲鳴が聞こえた。恐る恐る堂内を覗くと、不動明王の宝剣から血が滴り落ち、その前には子牛ほどもある大きな白犬が倒れていた。供物を平らげたのはこの犬だったのだ。以来、犬切不動と呼ばれるようになったそうである。
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