ページタイトル:煤孫のカヤ サイトのシンボル

画像:煤孫のカヤ

画像:煤孫のカヤ(カヤの実)
名称 煤孫のカヤ (すすまごのかや)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カヤ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 450年(注3)
所在地の地名 岩手県北上市和賀町煤孫(注4)
 
〃 3次メッシュコード 5841−70−40
 
〃 緯度・経度 北緯39度17分18.9秒
           東経141度00分05.7秒
和賀町指定天然記念物(1982年2月25日指定)
撮影年月日 2008年8月6日

注1)1983年8月に和賀町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板には430年とあった。案内板設置時と訪問時の時間差が25年あることから、20年を加えて450年としてみた
注4)1991年4月1日、北上市に合併。旧行政区は和賀郡和賀町





 煤孫(すすまご)は地名。最初の「す」にアクセントがある。
 カヤは、国道107号沿いの旧家のお庭に立っている。国道から見える。
 撮影の許可をお願いしたところ、わざわざご主人(14代当主)が案内して下さり、説明も加えてくださった。
 ご先祖が飢饉に備えて植えたカヤだ。不思議に不作の年によく実をつける。戦時中には実を圧搾して油をとったこともある。
 実を集めて積んでおくと、外皮がむける。それを草木灰の汁であく抜きをすると食べられるようになる。自分が子供の頃はおやつに食べたものだ。
 枝が屋根にかかると、油分のために屋根が傷む。文化財に指定されて、その枝を切るのに手続きが大変だった。葉などが落ちたあとの清掃も大変だ。
 というようなことを、おっしゃっていた。
 確かに、これだけの大木ともなれば、手がかかることも多いだろう。しかし、グチとも聞こえる言葉の端々に、この木に対する誇りと愛情が感じられた。
 大切な、大切な厄介息子なのだと思われた。
 
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