ページタイトル:多陀寺のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:多陀寺のクスノキ

画像:多陀寺のクスノキ(全景)
名称 多陀寺のクスノキ (ただじのくすのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 クスノキ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 島根県浜田市生湯町(うぶゆちょう)
 〃 3次メッシュコード 5232−30−08
 〃 緯度・経度 北緯34秒55分36.0秒
           東経132度06分18.8秒
浜田市指定天然記念物(1969年11月3日指定)
撮影年月日 2011年8月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による





 JR山陰本線下府駅の西500mほどの山中に、高野山真言宗亀甲山多陀寺がある。
 寺伝では、空海とともに入唐求法したという僧流世が大同元年(806)に帰朝し、上洛する途中、この山麓を通過する際に、山頂に大光明の瑞兆を見た。不思議に思った流世が山に分け入ると一宇があった。そこに泊まった夜、夢に地蔵尊が現れ、ここに留まって永く法輪を転ずるよう言った。その言葉に従い、流世が自ら草庵を結んだのが、寺の始まりだという。(境内に掲げられた縁起より)
 当地方に於ける教学の中心だったようで、「那賀郡史」によれば、のち浄土宗第3世となった然阿良忠(ねんなりょうちゅう。1199〜1287)も、若年の頃、当寺で修行したという。(この部分は平凡社「島根県の地名」から孫引き)
 山中にあって、今もなかなかの佇まいである。
 さて、クスノキだが、仁王門の近くに立っている。
 枝振りの若々しいクスノキである。元気そのものといった感じで、バランスのとれた大きな樹冠を戴いている。
 案内板には推定樹齢900年とあったが、実際は、もっと若いのではなかろうか。
 
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