ページタイトル:正覚寺のケヤキ 当サイトのシンボル

画像:正覚寺のケヤキ(幹と並ぶ)

名称 正覚寺のケヤキ (しょうがくじのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 7.5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 福井県越前市京町2丁目(注2)
 〃 3次メッシュコード 5336−61−73
 〃 緯度・経度 北緯35度54分10.0秒
           東経136度09分46.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年8月25日

注1)まったくの目分量
注2)2005年10月1日、1市1町が合併して越前市誕生。旧行政区は武生市





 JR武生駅の西700m、市街中心部に、浄土宗太西山正覚寺がある。
 今は越前市となった武生(たけふ)だが、かつては府中と呼ばれ、越前国の国府があった。正覚寺の近くには、「国府」の地名や、国分寺の名が見える。
 その後、時が下って、14世紀の南北朝争乱期になると、北朝方についた越中国守護斯波高経(しばたかつね)は、新善光寺跡地に城を構えた。しかし、延元3年(1338=建武5年)、新田義貞との戦いに敗れ、城は放棄された。(その後、斯波高経方は新田義経を討ち取るが、このときは負けた)
 貞治5年(1366)、浄土宗の僧良如智水(りょうにょちすい?)が新善光寺城の跡地に寺を開いた。それがこの正覚寺である。
 境内は広く、塔頭寺院もいくつかあるようだ。
 府中城の表門を移築したという山門(市指定文化財)をくぐって本堂の前に出ると、左手に墓地が広がり、その端を西に向かう小道がある。
 大ケヤキはその途中。ケヤキの後ろの土盛りは、新善光寺城の土塁の一部だろうか。
 主幹を失い、背丈は低いが、太さはなかなかのもの。お寺でお聞きすると、樹高が低いのは、昔、落雷の被害があったため。写真の裏側には、大きな口が開き、内部が焦げている。しかし、現時点での樹勢は悪くない。
 何故か環境省巨樹データベースから漏れてしまった大ケヤキである。
 
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