ページタイトル:竹駒神社のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:竹駒神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 竹駒神社のスギ (たけこまじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 岩手県陸前高田市竹駒町童子
 〃 3次メッシュコード 5841−44−58
 〃 緯度・経度 北緯39度02分50秒
           東経141度36分19秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月16日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 平成23年(2011)3月11日まで、気仙川(けせんがわ)を河口から4km以上遡ったところに、JR大船渡線(通称「ドラゴンレール大船渡線」)の鉄橋があった。
 しかし、その日、突然襲った未曾有の大津波によって流失。訪問時は、BRT(Bus Rapid Transit、バス高速輸送システム)による代替運行中であった。
 その大船渡線竹駒駅から北と北北西の中間くらい、距離約1.5kmの稜線上に、竹駒神社が鎮座する。
 昔、この山稜の北に横たわる谷の奥から金が産出した。同じ場所に水晶も出たことから、玉山金山と呼ばれていたらしい。平泉にある中尊寺金色堂を飾ったのも、ここで採れた金だとされている。
 岩手県神道青年部の竹駒神社紹介ページによれば、玉山金山を発見したのは行基菩薩(668〜749)だと伝えられているようだ。同時に山城国伏見大社から倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ)を金山守護神として勧請したのが、竹駒神社の始まりという。
 江戸時代になると、だんだん金も採れなくなり、金山は衰退。天明7年(1787)、竹駒神社は現在地に遷座した。金の採れない金山では、守護する必要もなくなった、ということであろうか。
 境内に左図の大杉が立つ。立派な注連縄をつけている。
 いわゆる「千本杉」とは違うのだが、水平に出る横枝が多い。その、矢を射立てたような独特の姿が一種の威厳を伴っているように思われる。(宮城県から岩手県にかけて、このタイプのスギが多いように思われる)
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