ページタイトル:玉置神社の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:玉置神社の「大杉」
 「大杉」(8.7m)

画像:玉置神社の「神代杉」
 「神代杉」(8.3m)
名称 玉置神社の大杉 (たまきじんじゃのおおすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 40m他(注1)
目通り幹囲 8.7m他(注1)
推定樹齢 不明(注2)
所在地の地名 奈良県吉野郡十津川村玉置川(たまいがわ)
 〃 3次メッシュコード 5035−76−06
 〃 緯度・経度 北緯33度55分28.0秒
           東経135度49分49.8秒(注3)
奈良県指定天然記念物(1959年2月5日、「杉の巨樹群」の名称で玉置神社境内のスギ巨木を一括指定)(注4)
撮影年月日 2014年3月27日

注1)1998年3月に奈良県教育委員会が設置した案内板による(1997年調査値)。ここに掲げたのは「大杉」のデータ
注2)「大杉」については1000年、「神代スギ」については3000年と伝承されている
注3)これは「大杉」の位置
注4)上記案内板は指定日を1959年4月14日としている





 奈良県南部、標高1077mの玉置山の山頂直下に玉置神社という古社がある。
 同神社公式HPによると、崇神天皇(すじんてんのう、3世紀末に実在?)の御宇に早玉神(ママ)を奉祀したことに始まると伝えられているらしい。古くより熊野・大峰修験の行場の一つとされ、平安時代には熊野三山の奥の院と称せられて栄えたという。世界遺産として平成16年(2004)に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」には、大峯奥駈道の一部として、この玉置神社も含まれている。
 主祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)の5柱。
 クニトコタチは、日本書紀において、天地開闢の際、最初に出現した神とされ、イザナギ・イザナミは国造りの夫婦神。アマテラスは皇室の祖神であり、カムヤマトイワレヒコ(=神武天皇)は初代天皇とされている。こうしてみると、神話に登場する、日本建国に関わる神々をまとめて祀っているように思われる。
 神武天皇東征の際、当地で兵を休め、「十種神宝(とくさのかんだから)」の「玉」を鎮め(置き)武運を祈願したことから玉置(たまき)の名前が生じたという。(十津川村観光協会のHPより)
 かつて玉置神社に詣でるには、死をも厭わぬ覚悟で険しい山道を歩かなければならなかったが、今は自動車参詣道も出来、駐車場から15分も歩けばよい。
 境内にスギ巨木が散在する。(静岡県島田市の智満寺を思い出した)
 おもな巨木6本に、祭神に因む名などの固有名がついているが、名前のないスギだってなかなか大きい。太さの変化について、有名個体群との間に大きな不連続性はないように思われた。
 はるばる訪ねるだけの価値がある大杉群である。
 一体、全部で何本くらいの大杉があるのだろうか。
 何故か、環境省巨樹データベースには、「大杉」と「神代杉」らしき2本が登録されているのみである。
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