ページタイトル:天徳寺のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:天徳寺のイチョウ(全景)



画像:天徳寺のイチョウ(遠景)



画像:天徳寺のイチョウ(幹と並ぶ)
名称 天徳寺のイチョウ (てんとくじのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 40m(注2)
目通り幹囲 6.5m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注3)
所在地の地名 山口県防府市下右田
 〃 3次メッシュコード 5131−04−85
 〃 緯度・経度 北緯34度04分39.8秒
           東経131度33分37.8秒
防府市指定天然記念物(1996年4月26日指定)
撮影年月日 2011年7月28日

注1)1996年7月に防府市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)上記案内板による





 山陽自動車道防府東インターの北、右田小学校の西隣に曹洞宗万年山天徳寺がある。
 案内板によれば、鎌倉幕府創建の建久3年(1192)、幕府と源氏一門の興隆安泰を祈念して、源頼朝が創建したという。
 創建時の寺号は総受寺。のち、時代の変遷とともに寺運は浮沈を繰り返すことになる。鎌倉幕府もそうだったように、寺の方も安泰ではなかったようだ。寛永2年(1625)になり、右田毛利家2代毛利元倶(もうりもととも)が再建、寺号を天徳寺と改めた。
 明治3年(1870)、兵火で伽藍や文書を失ったが、頼朝創建時に植えられたと伝承するイチョウは残った。
 現在、イチョウは山門の先、入ってすぐ左手に立っている。
 円錐形の力強い根張りを見せているが、下図の裏側では表皮が大きく抉れ、幹の内部には空洞が出来ている。主幹を10mほどの高さで失っているため、ずんぐりした姿で、縁日で売られる綿菓子のような丸い樹冠を戴いている。ただし、全体に樹勢は良さそうだ。
 なお、中図、寺の背景を飾る岩山は石船山(194m)で、右田ヶ岳(みぎたがたけ、426m)の前峰にあたる。
 右田ヶ岳は、なかなかの岩山で、もちろん一般登山者も登るが、ロッククライマーが岩にとりつくこともあるようだ。山頂からの眺めも良さそうだ。その登山ルートの一つが天徳寺を起点としている。
 私が訪ねたのは平日朝の7時過ぎ。ちょうど一人の登山者と鉢合わせ。過去に何度も登っておられるようだ。
 近くには登山者のための駐車場もある。市民に愛されている山でもあるらしい。
 
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