ページタイトル:東大寺のチーノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:東大寺のチーノキ(幹と並ぶ) 名称 東大寺のチーノキ (とうだいじのちーのき)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木
樹種 ホルトノキ
樹高 27m(注1)
目通り幹囲 6.4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 静岡県賀茂郡河津町峰
 〃 3次メッシュコード 5238−17−08
 〃 緯度・経度 北緯34度45分34.0秒
           東経138度58分51.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年2月4日

注1)「樹の国・日本」による





 河津町役場から直線距離で北西に約650m。河津川(かわづがわ)右岸の山裾に、素晴らしいホルトノキが立つ。
 ホルトノキの名前は「ポルトガルの木」の意味である。実を言うと、外来種ではなく日本に自生するのだが、かの有名な平賀源内がオリーブの木と間違えたことがきっかけで、こう呼ばれるようになったらしい。(廣野育夫氏の「木のメモ帳」ウェブサイト中、「ホルトノキの名前の怪」に詳しく載っている)
 誤認による名称が和名となることを嫌った牧野富太郎博士は「牧野新日本植物図鑑」で種名を「もがし(ほるとのき)」(*)としているのだが、博士の抵抗も空しく、現在はホルトノキが標準和名である。
 標題のチーノキは伊豆地方の方言らしい。もともと個体数が多い樹種ではないので、地方によってさまざまに呼ばれ、全国共通の名前はなかったのだろう。上記「牧野新日本植物図鑑」ではシラキ、ハボソノキ、ヅクノキ、シイドキ等の名前を紹介している。(モガシは鹿児島県方言だそうである)
 樹種名はともかく、素晴らしいホルトノキだ。写真の裏側では樹皮が大きく削がれているが、樹勢には影響していないようだ。元気が良さそうな葉をいっぱいつけていた。
 伊豆横道三十三観音霊場第15番札所とされる曹洞宗金鳥山東大寺の境内に立っている。

*)私が所有するのは第28版(昭和49年刊行)だが、それにはモガシでなくホルトノキと表示されている。
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