ページタイトル:連取のマツ 当サイトのシンボル

画像:連取のマツ_1 名称 連取のマツ (つなとりのまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クロマツ
樹高 5m(注2)
目通り幹囲 3.6m(注2)
推定樹齢 293年+α(注3)
所在地の地名 群馬県伊勢崎市連取町
 〃 3次メッシュコード
        5439−31−73
 〃 緯度・経度
        北緯36度18分53.1秒
        東経139度10分07.8秒
群馬県指定天然記念物
       (1953年8月25日指定)
撮影年月日 2010年5月23日
画像:連取のマツ_2

画像:連取のマツ_3

画像:連取のマツ_4

画像:連取のマツ_5
注1)1988年12月10日に伊勢崎市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)この松は、当初、隣の韮塚村諏訪ノ原に生えていたのを、代官として連取村を治めていた飯島一覚が、享保2年(1717)に現在地に移植したことがわかっている。2010年現在、移植から293年を経ている。移植時の樹齢が不明なので、現在の樹齢も不明だが、300年を超えていることは確かだろう





 連取町は、伊勢崎市西部の住宅地だ。そこに菅原神社があり、境内に「連取の松」と呼ばれる名松がある。大きな枝張りを誇るクロマツで、その樹形から「笠松」、または菅原神社が天神さん(菅原道真)を祀ることから「天神松」と呼ばれることもあるらしい。
 「連取の松」の位置は、昭文社から出ている「県別マップル」にも記されている。神社の横には駐車場も完備され、訪問者には、ありがたい限りだ。
 同様な樹形を持つマツでは、枝の外側から眺めるのが普通だ。それが、ここでは樹下に通路が設けられ、「笠」の内側から見ることが出来る。
 あいにくの雨の中の訪問だった。日曜ではあったが、私たちのほかには誰もいない。雨に濡れた幹が黒々と光っていた。
 拝殿のところに、パンフレットが置かれていた。伊勢崎市教育委員会がマツについて解説したリーフと、菅原神社の由緒等を記した手作りのリーフが針で留めてある。氏子の方々のご好意によるものだ。ご親切に感謝しつつ、私も1部頂戴した。
 パンフレットによれば、既に江戸時代から有名なマツだったようで、文化5年(1808)、伊勢崎藩士鈴木松山宣周(しょうざんのぶちか)が「老之松」を描いた版画が残っている。(パンフレットにも写真が掲載されている)
 現在の姿と見比べてみると、版画の当時は中央幹があって、形の良いドームを形作っていたようだ。今は、少し寂しい姿になってしまった。
 版画には、「松樹 太サ八尺余 高壹丈余 枝二十五六間四方」とある。メートルに直せば、太さ2.4m余、高さ3m余、枝張り45〜47m四方にあたる。
 現在、樹高と幹囲は当時よりも値が増えているが、枝張りは少し小さくなったようだ。
 でも、最盛期と比べたのでは可哀想だ。現在でも十分にインパクトがある。
 現代に於ける名松の1本と言ってさしつかえないのではあるまいか。
 
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