ページタイトル:有家神社のケヤキ 当サイトのシンボルマーク

画像:有家神社のケヤキ 名称 有家神社のケヤキ (うげじんじゃのけやき)
名称の典拠 なし
樹種 ケヤキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県九戸郡洋野町有家(注3)
 〃 3次メッシュコード 6041−36−71
 〃 緯度・経度 北緯40度19分03.7秒
           東経141度45分49.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2017年5月11日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2006年1月1日、大野村と合併して洋野町誕生。旧行政区は九戸郡種市町





 JR八戸線有家(うげ)駅から南西に約1.1m。国道45号から西に150mほど入ったところに有家神社が鎮座する。
 岩手県神道青年会の神社紹介ウェブページによれば、元亀2年(1571)の創建で、祭神は市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)。海の神、水の神であるから、漁の安全を祈って祀られたのであろうか。
 種市町教育委員会が設置した案内板に、神社名の由来についての伝承が紹介されていた。
 二条関白太政大臣藤原有家(ふじわらのありいえ)が讒言を受けて陸奥流罪となった。妻子と別れた有家主従は49日間海路を旅してこの地に上陸。この近くに御涼源庵を結んで寂しく暮らした。のち、無実が判明して許されたが、その時有家はもうこの世になかった。それを悲しんだ人々が有家を神体として祠を建てて崇拝してきた。そんな内容である。
 藤原有家(1155〜1216)は実在の人物である。しかし、その生涯も官位も当地に伝わる話とはまったく異なる。神社の創建年とも一致しないし、祭神とも整合性がない。残念ながら、この話は、たまたま「有家」の文字が同じであることから創作された伝説の類と思われる。
 ケヤキの話が遅くなった。
 大ケヤキは朱に塗られた社殿の手前、向かって左に立っている。
 ケヤキは芽吹いて間もない頃。針葉樹の暗い境内林の中で、淡緑色の大きな樹冠がひときわ目をひいた。
ボタン:岩手県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る