ページタイトル:無戸室のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:無戸室のクスノキ_1

画像:無戸室のクスノキ_2
名称 無戸室のクスノキ (うつむろのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 5.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 宮崎県西都市三宅
 〃 3次メッシュコード 4831−13−41
 〃 緯度・経度 北緯32度07分15.7秒
           東経131度23分44.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年8月1日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 上穂北のクス妻のクス、2つの国指定天然記念物のクスノキは、約2kmしか離れていない。全国での分布状況から見れば、驚くような近さだ。
 このクスノキは、両者を結ぶ線分のほぼ中間付近に立つ。国指定の両者に比べればずっと新参者だが、先入観なくこれだけを見れば、なかなか立派なクスノキである。
 無戸室については、次のような伝説がある。
 葦原中国(あしはらのなかつくに)平定のため日向に降臨した天孫ニニギは、大山祇神の娘コノハナサクヤビメを妻とした。しかし姫がたった一夜で身ごもったことを知り、ニニギは自分の子でなく国津神の子ではないかと疑った。姫は「天孫の子なら、なにがあっても無事に産めるはず」と誓約をたて、戸の無い産屋を建ててこれに籠もり、火を放った。燃えさかる炎の中で3人の子を無事に出産。姫は潔白を証明した。よく知られる神話である。
 その産屋が無戸室(うつむろ)である。
 どうやら、ここが無戸室を建てた場所だというのだろう。西都市観光協会が設置した「記紀の道」案内板があった。
 また、ここから西南西に600mほどのところには、国指定特別史跡「西都原(さいとばる)古墳群」がある。その近くには男狭穂塚(おさほづか)と女狭穂塚(めさほづか)という大きな古墳もあり、それぞれニニギとコノハナサクヤビメの陵墓かも知れないということで、明治28年(1895)に宮内庁から陵墓参考地指定を受けている。
 
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