ページタイトル:脇のアコウ 当サイトのシンボルマーク

画像:脇のアコウA(幹と並ぶ)
 ↑ 最大と思われるアコウ
 ↓ 上とは別のアコウ
画像:脇のアコウC
名称 脇のアコウ (わきのあこう)
名称の典拠 なし
樹種 アコウ
樹高 10mほか(注1)
目通り幹囲 8.4mほか(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 鹿児島県指宿市開聞十町(脇)(注2)
 〃 3次メッシュコード 4630−64−31
 〃 緯度・経度 北緯31度11分52.6秒
           東経130度31分02.4秒(注3)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月26日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2006年1月1日、指宿市に合併。旧行政区は揖宿郡開聞町(かいもんちょう)
注3)これは上図の個体の位置





 薩摩富士と呼ばれる美しい山容をもつ開聞岳(かいもんだけ、924m)の北麓が開聞十町(かいもんじゅっちょう※)である。(旧開聞町時代は単に十町だったが、指宿市に合併後、開聞十町となった)
 開聞十町の西部は東シナ海に面してなだらかな海岸線をなし、塩屋、入野道地などの集落が散在する。
 脇もそのなかの一つだ。環境省巨樹・巨木林調査の2000年フォローアップ調査でここに幹囲8.4mのアコウ巨樹があることがわかり、見つける当てがあったわけではないが、訪ねてみることにした。
 集落内の道は狭いので、かなり遠くに車を置いて歩いた。
 近づくと、あちこちにアコウの樹冠が見える。それらを次々にチェック。どれも十分に巨木の域に達しているのだが、幹囲が8mを超えそうな個体は見つからない。「このあたりで一番大きなアコウはどれでしょうか」と、何人かに尋ねてみても、どれも似たような物との答えしか返ってこない。
 全部で10本ほどのアコウを回ってみて、左上図のアコウを8.4mの個体に同定してみた。数本の株立ちのため、幹の太さそのものは大したことがないのだが、地上1.3mの高さでは、周囲8mを優に超えそうだ。(遠目にはこれが一番目立たなかった)
 しかし、環境省データに載る所在地住所とは位置が少し異なる。また、私が質問した際に、このアコウに言及された方はおられなかった。まったくの見当違いだったのかも知れない。
 ともあれ、脇のあちこちに散在するアコウはどれもなかなかのもので、それらを訪ね歩くだけでも楽しい。目的を達することが出来たのか、それとも私の勘違いだったのか。いまいち腑に落ちない訪問だったが、十分に巨樹探訪の楽しさは満喫できた。

※この読みは日本郵政による。国土地理院は「かいもんじっちょう」と読んでいる
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