ページタイトル:八雲杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:八雲杉(幹と並ぶ) 名称 八雲杉 (やぐもすぎ)
名称の典拠 現地の樹名板(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.4m(注2)
推定樹齢 700年(注3)
所在地の地名 千葉県君津市三直(みのう)
 〃 3次メッシュコード 5239−77−85
 〃 緯度・経度 北緯35度19分13秒
           東経139度56分30秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月19日

注1)プロが作ったきちんとしたものだが、設置者名・設置年月とも不詳。保存樹木指定標識の柱に取り付けてあった
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記樹名板による





 館山自動車道君津インターチェンジの西に八雲神社が鎮座する。
 境内の由緒書によれば、創建は成務天皇の御代。須恵国造(すえのくにのみやつこ。いわば後の上総国周淮(すえ)郡長というところか)であった大布日意弥命(おおふひおみのみこと)が須恵の守護神として須佐之男命(すさのおのみこと)を祀ったのに始まる、と社伝にあるらしい。
 実在が疑わしい成務天皇が登場するとなると、眉に唾をつけたくなるが、斉衡3年(856)に社殿を改築、遷宮した記録があるらしいので、古くから続く神社であることは間違いなさそうだ。(八雲神社の名は明治維新後。それまでは牛頭天王(ごずてんのう)と称していた)
 現在に於いてもなかなか立派な神社で、寛政12年(1800)改築の本殿は市指定文化財。寛文12年(1672)に作られ、その後4度の大修復を経て伝わる大御輿(おおみこし)もある。
 市指定保存樹の大杉は、社殿の横、向かって右。真っすぐ立つからスギだ、と言われる通りの姿で立っている。
 若いスギに比べれば、葉のつきかたも疎らになってきたが、まずまずの樹勢ということだろう。そう贅沢は言えない。
 神社では「八雲杉」と呼んでいるようだ。
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