ページタイトル:摂社山宮神社の夫婦杉 当サイトのシンボル

画像:摂社山宮神社の夫婦杉(幹と並ぶ)

画像:摂社山宮神社の夫婦杉
 山宮神社本殿(図の建物)は国重文
名称 摂社山宮神社の夫婦杉
    (せっしゃやまみやじんじゃのめおとすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 37m(注2)
目通り幹囲 10.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 山梨県笛吹市一宮町一ノ宮(注3)
 〃 3次メッシュコード 5338−35−57
 〃 緯度・経度 北緯35度38分03秒
           東経138度42分50秒
笛吹市指定天然記念物(1983年9月21日指定)
撮影年月日 2011年1月10日

注1)1984年3月31日に旧一宮町教育委員会が設置。ただし、笛吹市が出した「笛吹市文化財ガイドマップ」によれば、天然記念物指定名称はもう少し長く、「浅間神社摂社山宮神社の夫婦杉」という名である
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)平成16年(2004)10月12日、周辺6町村が合併して笛吹市誕生。旧行政区は東八代郡一宮町





 甲斐一宮の浅間神社(あさまじんじゃ)の南東2kmほどの谷間に、摂社山宮神社がある。
 ここは浅間神社の旧地で、社伝によれば、垂仁天皇の時代に始まるという。祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、瓊々杵命(ににぎのみこと)の3柱。のち貞観7年(865)、3柱のうち木花開耶姫命が現在地に遷座したという。
 山宮神社は、浅間神社の奥宮といった様子で、人里から少し離れた林内に、ひっそりと佇んでいる。
 谷の入口で、イノシシの侵入を防ぐ鉄柵を開けて先に進む。神社は柵から300mほど。歩いたとしても、いくらも時間はかからない。今は、主参道より、この道の方が便利だ。
 間もなく左手にコンクリートの小屋が現れる。その手前から左の林内を覗くと、社殿と夫婦杉が見える。
 夫婦杉は根元で融合し、幹囲はそれぞれ5.3mと5.0m。旧環境庁データは、全体で1本とみて、それを合計した値を計上しているが、正直に言って、印象は2本のスギである。「夫婦杉」の名も私と同じ印象に基づくと思われる。
 夫婦杉から東を見ると、開けた林が広がっている。春になると、ここにカタクリが咲くのだろうか。夫婦杉とともに、「浅間神社摂社山宮神社のカタクリ群落」が笛吹市から天然記念物指定を受けている。
 一面のカタクリを想像しながら、神社を後にした。
 
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