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画像:御坂神社の日本杉

画像:御坂神社の日本杉(幹と並ぶ)
名称 神坂神社の日本杉
   (みさかじんじゃのやまとすぎ)
名称の典拠 八十二文化財団ホームページ「長野県の文化財」
樹種 スギ
樹高 19m(注1)
目通り幹囲 8.1m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 長野県下伊那郡阿智村智里(ちさと)
 
〃 3次メッシュコード 5337−15−42
 
〃 緯度・経度 北緯35度27分36秒
           東経137度39分02秒
阿智村指定天然記念物(1994年8月25日指定)
撮影年月日 2002年5月25日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 長野県最後の園原インターを過ぎると、中央自動車道は全長8.5kmの恵那山トンネルに入るが、そのトンネル入り口付近から園原川に沿って細い道を遡上して行くと、神坂(みさか)神社がある。奥山のそのまた奥、人界より仙界に近いような場所である。
 ここはしかし、中山道が木曾谷を通るようになる以前は、都と東国を結ぶ東山道の街道筋であった。今さらながら昔の旅の難儀が偲ばれる。
 日本杉の名も、大動脈の街道に立つことから名付けられたのだろうか。あるいは全くの想像だが、もとは2本の巨杉があったらしく、二本杉→にほんすぎ→日本杉→やまとすぎ、と変化したのかも知れない。
 現地の案内板によれば、もう1本の方は明治25年(1892)9月の暴風雨で倒れたようだ。年輪を数えたら2000歳だったともあるが、ちょっと疑わしい。だいたい、中心部までしっかり年輪が数えられるような木が簡単に倒れるとも思えない。
 残された1本の生命も、風前の灯火に見える。樹皮はほとんど剥離し、緑の葉も極端に少ない。少し傾いて立っているので、社殿に倒れかからぬようワイヤで支えられている状態だ。せいぜい長生きしておくれ、と祈るのみである。
 神坂神社境内には、この大杉のほかトチノキの巨木も多く、こちらも村の天然記念物に指定されている。
 
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