ページタイトル:湯殿山のシイ ロゴ:人里の巨木たち

画像:湯殿山のシイ(幹と並ぶ) 名称 湯殿山のシイ (ゆどのさんのしい)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 スダジイ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.5m(注2)
推定樹齢 450年(注3)
所在地の地名 茨城県潮来市大賀(注4)
 〃 3次メッシュコード 5340−74−84
 〃 緯度・経度 北緯35度59分37.7秒
           東経140度32分57.9秒
潮来市指定天然記念物(1995年10月25日指定)
撮影年月日 2015年5月18日

注1)合併前の旧潮来町教育委員会がシイへの入口となる道路脇に設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境省巨樹データベース(2003年調査)による
注3)上記標柱の側面に記された説明文による
注4)2001年4月1日、行方郡内の2町が合併して潮来市誕生。旧行政区は行方郡潮来町





 このシイが立つ場所には、湯殿山大権現が祀られていた。傍らのシイが生長する過程で、その板碑を巻き込んでしまった。(板碑の一部が根元に見える) 樹名の由来である。
 その後、新しい石祠が設置され、周囲が綺麗に整えられているところをみれば、今も湯殿山信仰は続いているようだが、環境が変わった。
 現在、このスダジイに会うためには、山九株式会社鹿島機材センターの敷地を通していただかなくてはならない。(会社の営業日・営業時間以外は門が閉まっていて、スダジイに会うのは不可能)
 入口の事務所を訪ねて、シイに会いたい旨を告げると、応対に出た女性事務員の方が現場責任者と連絡を取ってくださり、ただいま現場作業中なのでと、ヘルメットを貸してくださった。
 湯殿山のシイは、機材センターの奥の方に立っていた。
 株立ちのシイだが、数多くの大枝を十分遠くまで伸ばし、枝張り面積が大きい。折損枝も殆ど見られず、樹勢が素晴らしく良い。見事な大シイである。
 シイの木も素晴らしかったが、私たちが通る間はフォークリフトの走行を停止するなど、お仕事の邪魔をしてしまったにもかかわらず、山九株式会社スタッフの方々の紳士的な対応に、すっかり感激してしまった。
 特に、最初に応対して下さった事務員の方、スダジイまで案内して下さった現場責任者の方の快いご親切に、この場を借りて、改めて御礼申し上げたい。
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