ページタイトル(赤塚のタブノキ)

画像:赤塚のタブノキ

画像:赤塚のタブノキ(幹と並ぶ)

画像:赤塚のタブノキ(実生の若苗)
名称 赤塚のタブノキ (あかつかのたぶのき)
名称の典拠 なし
樹種 タブノキ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 6.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県新潟市西区赤塚
 
〃 3次メッシュコード 5638−57−70
 
〃 緯度・経度 北緯37度48分48.2秒
           東経138度52分45.3秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 2005年1月14日

注1)私の目測値





 新潟市が楔形に巻町に食い込むあたり、大きな海岸砂丘の後背湿地の先が赤塚である。新潟と弥彦を結ぶ直線上でもある。
 今は水田地帯となった一角に、このタブノキが立っている。ここは周辺の土地より少しだけ高い。
 周囲の状況から、個人の所有物ではないかと思われるが、すぐ近くには冨士浅間社もある。(近年、弥彦山が火を噴いたという話は聞いたことがないが・・・)
 常緑広葉樹が少ない新潟では、この手の木は冬季に探しやすい。たまたま通りかかって目についた巨樹である。
 根元から4本に分かれていて、幹を1本だけ取り上げれば、大したことはない。最大でも目通り2m強であろうか。しかし、曇り空の雪原に、大きく広がる樹冠が私を引きつけた。
 気になるのは私だけではないらしく、新潟市も昭和51年(1976)に市の保存樹指定をしていた。写真に見える案内板は、そのことを記したものである。
 根元からは、稚樹と言うにはまだ小さすぎるような苗がたくさん出ている。病葉もそのまま。自由にさせてもらっているということなのだろう。
 しばし歩き回ったりして、周囲の自然に馴染もうとしていると、しきりにハクチョウが上空を通る。
 そういえば、ここはラムサール条約登録湿地の一つ、佐潟(さかた)のすぐ近くである。タブノキは、野生動物たちとも古馴染みなのだ。
 昼に近い時間だったが、ハクチョウたちはみな同じ方向に飛んでゆく。1団体は10羽以下。親子ないし近縁の個体のグループなのだろうか。クォーク、クォークと鳴き交わしながら、隊列を整えつつ、低く飛び去っていった。
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