ページタイトル:大師名残の杉 当サイトのシンボル

画像:大師名残の杉 名称 大師名残の杉 (だいしなごりのすぎ)
名称の典拠 高縄寺について記した案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 6.4m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 愛媛県松山市立岩米之野(注3)
 〃 3次メッシュコード 5032−76−38
 〃 緯度・経度 北緯33度56分56.6秒
           東経132度51分08.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年5月17日

注1)設置者名・設置年月とも不詳。一方、路傍の案内表示では「大師見返り杉」とあり、どちらをとるか迷った
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2005年1月1日、松山市に合併。旧行政区は北条市





 樹名にある「大師」とは弘法大師のこと。高縄寺の縁起でも、延暦年中(782〜805)に弘法大師が来錫、それまでの歓喜寺の寺号を現山寺号に改めた旨を伝えている。
 国語力にはあまり自信がないが、「大師名残の杉」は、国語的には、このスギを見るたび偉大な弘法大師が思い出される、といったような意味になるのではなかろうか。それが、何故か、弘法大師が名残を惜しんだという意味に変化して、「大師見返り杉」となってしまったように思われる。(私の見当違いかも知れない)
 しかし、あえて無粋なことを言えば、当時の高縄寺はここにはなかった。さらに言えば、今から1200年前には、このスギもなかっただろうと思われる。
 伝承とは、しばしばそういうものである。
 たとえそれが歴史的事実ではないとしても、そこに、弘法大師に対する尊敬と、この大杉に対する畏敬の念が感じとれるとすれば、それもまた一面の真実なのだと思う。
 七本杉へのルートの途中、尾根から斜面に下りる小道の入口近くに立っている。
 
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