ページタイトル:札之尾番所のタブノキ 当サイトのシンボル

画像:札之尾番所のタブノキ 名称 札之尾番所のタブノキ
    (ふだのおばんしょのたぶのき)
名称の典拠 「ひむか巨樹マップ」(注1)
樹種 タブノキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 5.8m(注2)
推定樹齢 200年(注2)
所在地の地名 宮崎県日南市南郷町榎原(注3)
 〃 3次メッシュコード 4731−22−63
 〃 緯度・経度 北緯31度33分19秒
           東経131度17分48秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年8月4日

注1)宮崎県林務部の企画編集により、鉱脈社から刊行
注2)その「ひむか巨樹マップ」による
注3)2009年3月30日、日南市に合併。旧行政区は南那珂郡南郷町





 夫婦楠がある榎原神社(よわらじんじゃ)から北に2kmほどの山間(やまあい)に札之尾(ふだのお)の集落がある。
 かつて、ここには志布志(しぶし。現鹿児島県志布志市)に至る街道が通っていて、飫肥藩(おびはん)の番所が置かれていたらしい。
 番所役人は4家族いたそうだ。ここでは作物が穫れないので、2kmほど離れた場所を開墾して田を作り、自給自足の生活をしていたそうである。
 開墾の際、倒した木から観音像が出てきた。そこで、街道の脇に小堂を作って安置した。
 現在、観音堂には観音菩薩のほか、山神と地蔵さんが祀られているとか。明治の神仏分離令も、この小堂までは及ばなかったようだ。傍らの石灯籠には元禄6年(1693)の文字も見える。
 この観音堂の上に、標記のタブノキが立っている。
 個人の所有物なので、見学と撮影の許可をお願いしたところ、品の良い、聡明そうなご婦人が案内して下さった。上記は、お聞きした話の要約。残念ながら、お話にタブノキは出てこなかった。
 番所役を仰せつかった役人のご子孫だそうで、家には当時からの十手が伝わっているということである。 
 
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