ページタイトル:細野諏訪社のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:細野諏訪社のスギ(幹と並ぶ) 名称 細野諏訪社のスギ (ほそのすわしゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.5m(注1)
推定樹齢 700年(注2)
所在地の地名 新潟県上越市安塚区細野(注3)
 〃 3次メッシュコード 5538−53−48
 〃 緯度・経度 北緯37度07分39.9秒
           東経138度28分59.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年7月24日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による
注2)境内の案内板による(設置者名・設置年月とも不詳)
注3))2005年1月1日、広域市町村合併により上越市に合併。旧行政区は東頸城郡安塚町





 旧安塚町中心部から、坊金(ぼうがね)を経て、国道403号を東に向かう。
 細野(ほその)は、旧大島村との境界だった吹切峠(ふっきりとうげ)の手前(西)。山間(やまあい)の集落である。集落の北東には六夜山(ろくやさん。412m)が聳える。
 集落の北東部に諏訪社があり、かつての表参道の終点に左図の大杉が立っている。(今は自動車で反対側から近づくのが一般的)
 このあたりは、名にし負う豪雪地帯である。大杉の根元が大きく曲がっているのは、豪雪地の斜面に立つスギの特徴と言える。(根曲がり杉)
 湿った重い雪に押された若木は、まだ十分に柔軟性を保つ間は、雪の圧力に抵抗せず、撓って力を受け流すのが生き延びる道である。その結果、斜面の下方に向かって大きく傾いた状態で春を迎えることになる。
 そのあと、自然に起き上がるものもあるかも知れないが、多くの場合、人の手で真っすぐに直してもらう。
 自力で雪に耐えられるようになるまで、それを繰り返して、このような姿になる。
 こんな大杉であっても、そんな若い時代がきっとあったはずである。
 私には、この姿がヒトと自然との良い関わり方を象徴しているように思われる。
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