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画像:文下のケヤキ

画像:文下のケヤキ(幹と並ぶ)
名称 文下のケヤキ (ほうだしのけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 28m(注2)
目通り幹囲 9.1m(注2)
推定樹齢 800〜900年(注3)
所在地の地名 山形県鶴岡市文下字村の内
 
〃 3次メッシュコード 5839−16−18
 
〃 緯度・経度 北緯38度45分55.6秒
           東経139度51分05.6秒
国指定天然記念物(1951年6月9日指定)
撮影年月日 2006年9月23日

注1)1991年12月31日に山形県教育委員会と鶴岡市教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板による





 JR鶴岡駅の北北東3km、文下(ほうだし)集落の中ほどに大ケヤキが立っている。
 八坂神社の背後に立っているが、実はケヤキも神社も個人のお屋敷内にある。玄関で来意を告げ、見学の許可をお願いして、快諾を得た。
 傍に立ってみると、さすがに大きい。
 こころもち傾いた主幹は、地上5mほどで2幹に分かれている。そのすぐ先でまた枝分かれしているため、八坂神社の正面から見ると、屋根越しに4本の幹が扇形に広がり、樹冠を支えている。若枝も多く伸びていて、これだけの巨樹にしては、樹勢が良い。
 しかし、やはり寄る年波には勝てず、内部には空洞が出来ているようだ。あちらこちらに開口部を塞いだ痕が見える。
 注連縄は見えないが、八坂神社の御神木とされ、斧を入れることは禁じられてきた。大ケヤキは、畏敬の対象であった。
 講談社「日本の天然記念物」(1995年刊)には、こんな伝承も紹介されている。
 ケヤキの内部には、耳のある白蛇が棲み、その姿を見た者はたちまちにして目が潰れると信じられてきた。葺き替えなどで屋根に上る際にも、決して空洞を覗かないよう心がけて仕事をしたということである。
 
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