ページタイトル:毘沙門天の百足杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:毘沙門天の百足杉(幹と並ぶ) 名称 毘沙門天の百足杉
    (びしゃもんてんのむかですぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 スギ
樹高 36m(注1)
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県佐渡市平清水(注2)
 〃 3次メッシュコード 5738−02−47
 〃 緯度・経度 北緯38度02分19.1秒
           東経138度20分25.6秒
佐渡市指定天然記念物(2004年3月1日指定)
撮影年月日 2014年10月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2004年3月1日、佐渡島内の全市町村が合併して佐渡市誕生。旧行政区は佐渡郡金井町





 多足類を嫌う人は多い。ムカデと聞いただけで鳥肌が立つ方もいるかも知れない。しかし、ムカデは、七福神でお馴染みの毘沙門天の使いとされるめでたい虫(動物)でもある。
 藤津川(とうつがわ)上流部、白山神社の参道石段の入口(参道は毘沙門堂と共通)、向かって右側に、その名を持つ大杉が立っている。
 「平泉文化財保存会」が設置した案内板によると、佐渡に流された順徳帝(1197〜1242)の手植え伝説があるらしい。百足杉の名も、毘沙門天の使いに因んで、帝自らが名付けたことになっているようだ。
 ならば伝承樹齢は約800年ということになるが、同案内板には「推定樹齢千年」ともあって、数値に矛盾がある。
 身近な文化財を誇りたい気持ちは、どの地域にもあるものだ。その気持ちが保存意識に繋がるわけで、大いに結構なことなのだが、実際の樹齢はもっと若いように思われる。
 上記幹囲データについても、これは低地側で測ったのではなかろうか。環境省が示す測定要項通りに、高地側1.3mの高さにおける幹囲を測れば、もう少し小さな数値になりそうな気がする。
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