ページタイトル:真光寺のブナ ロゴ:人里の巨木たち

画像:真光寺のブナ(幹と並ぶ)


画像:真光寺のブナ
名称 真光寺のブナ (しんこうじのぶな)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ブナ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 新潟県佐渡市真光寺(注2)
 〃 3次メッシュコード 5738−02−65
 〃 緯度・経度 北緯38度03分35.3秒
           東経138度18分40.7秒
佐渡市指定天然記念物(2004年3月1日指定)
撮影年月日 2014年10月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2004年3月1日、佐渡島内の全市町村が合併して佐渡市誕生。旧行政区は佐渡郡佐和田町





 天然記念物としての名称は「真光寺のブナ」。ただし、この「真光寺」は地名であって、ブナはお寺の境内にあるわけでなく、深い山中に立つ。
 河原田本町で真野湾に注ぐ石田川の谷から、林道地獄谷線で、ブナを目指した。
 地獄谷は、石田川最上流部の険しい谷の名である。その名をもらった林道だが、道は走り出して間もなく谷を離れ、どんどん高度を稼ぎつつ中腹を進む。
 ブナに至る山道の入口は、標高400m付近。林道を上って行く場合には、右ヘアピンカーブの外側である。
 小さな沢の左岸、道路脇に立つ小さな標柱が山道入口の目印なのだが、私が訪ねた時は草に隠れ、車窓からは極めて見えにくかった。
 さらに、山道も分かり難く(道らしい道でなく、またルートを示す赤布の類もない)、途中やや危険な場所もある。尾根に出たあとは一本道だが、倒木が道を遮っている場所も多くあり、また刺のある草木に何度悩ませられたことか。とにかく、ブナに会うためには、相応の覚悟と身支度が必要である。(※2)
 20分強の難行を経て、ブナが見えてきた。
 すばらしいブナだ。それまでの苦労が一気に吹き飛ぶ。
 ブナの周囲は切り開かれ、思う存分、枝を伸ばしている。樹勢も良さそうだ。
 かつて、このあたりに仏峠という峠があったらしい。そのため「仏峠のブナ」と呼ばれることもあるという。
 合体木の可能性があるが、佐渡はもとより、新潟県内で最大のブナである。(2014年10月現在、環境省巨樹データベースによる)(※1)

※1)のち、胎内市にもっと大きなブナがあることがわかった
※2)グーグルの航空写真を見ると、今は林道のもっと先、標高540m付近からブナに向かって分岐する新しい林道ができたようだ。(一般車が通れるかどうかは不明)(2022/11/20追記)
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