ページタイトル:千年桂 当サイトのシンボル

画像:千年桂(全景)


画像:千年桂_1
名称 千年桂 (せんねんかつら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カツラ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 根幹境界部で11.7m(注3)(※)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 青森県下北郡東通村蒲野沢字鹿橋
 〃 3次メッシュコード 6141−72−85
 〃 緯度・経度 北緯41度19分10.9秒
           東経141度18分50.0秒
東通村指定天然記念物(1995年4月10日指定)
撮影年月日 2009年8月19日

注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2020年11月の測定値。(環境省データでは5.8mとなっているが、実際はずっと大きい)





 田名部川右岸、「鹿橋(ししばし)」バス停の近くに立つカツラ。
 根元に小さな湧水がある。
 この水源のまわりに集まった人々が鹿橋集落を形成したとも言われ、文治3年(1187)には、ここに池野神社が勧請されたと伝えられている。
 まったくの推測だが、「池野」神社というくらいだから、湧水は水量豊富で、桂の根を洗うほどの大きさの池を形作っていたのではなかろうか。
 残念ながら、今は水量が乏しい。池野神社も東の高台に移転してしまった。

画像:千年桂_2

 泉は縮小してしまったが、カツラはなかなかのものである。上記データより遙かに太い。
 カツラにしばしば見られるように、多数の中小幹の集合体である。根が一方に偏しているのは、根を伸ばせないでいるところが、かつて水面だったからだと思われる。
 樹姿には主幹と呼ぶべき中心線も残っており、樹勢も良い。樹齢も比較的若そうだ。
 現在も地下の水源が涸れていないのなら、まだまだ大きくなることだろう。

※東通村教育委員会が下北巨樹巨木の会に依頼して測定したところ、根元で11.7mだったそうである。各地における乳授け信仰について研究しておられる奥先生から教えていただいた。(感謝)(2020/11/26追記)
 
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