ページタイトル:滝矢川の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:滝矢川の大杉(幹と並ぶ)

画像:滝矢川の大杉(全景)
名称 滝矢川の大杉 (たきやがわのおおすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 不明
目通り幹囲 8.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県村上市布部(注2)
 〃 3次メッシュコード 5739−34−28
 〃 緯度・経度 北緯38度16分34.3秒
           東経139度35分54.5秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2015年5月10日

注1)大杉が立つ地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測
注2)2008年4月1日、村上市に合併。旧行政区は岩船郡朝日村





 三面川(みおもてがわ)の北に、標高293mの城山がある。その城山の東麓を通って、林道白滝日倉線が布部(ぬのべ)集落と薦川(こもがわ)集落を結んでいる。
 この林道は冬期通行止めとなる。日々の生活にどうしても必要な道以外は除雪しきれないからである。通行規制が解除されるのは、完全に雪が消えた後、道路管理者が落石や倒木の応急処理を終え、安全と判断してから。このあたりのような豪雪地では、約半年の間、通行ができなくて普通だ。
 標記の大杉は、この林道の路傍に立つ。(この林道から分岐する森林管理道白滝線の起点近く)
 通行止めが解除になってまだそれほど日が経っていないのか、倒木の幹を途中で切って、車が通るだけの道幅を確保している。そんな頃合いの訪問である。
 2本の合体木と思うが、地上3mくらいまではまったく一体化している。これくらいのサイズになると、さすがに巨大感がある。
 幹に「朝日村名木百選」に選ばれたことを示す銘板が打ち付けられているほか、案内板の類はない。名前もないようだ。
 はじめ、地名をとって「布部の大杉」と呼ぶつもりでいた。しかし、布部の熊野神社に特大の「七本杉」があって、この名前では紛らわしい。それで、大杉のそばを流れる滝矢川の名をもらうことにした。(大杉から滝矢川が見えるわけでなく、仮に滝矢川の渓谷を遡上できたとしても、この大杉が見えることはないだろう。無理矢理こじつけた感があって反省している)
 環境省巨樹データベースには未登録で、これも「新潟の大杉と天然杉」で初めて存在を知った大杉である。
 まだまだ知らない巨木がたくさんあるものだ。
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