ページタイトル:天神の森のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:天神の森のクスノキ_1


画像:天神の森のクスノキ(正面は楼門)


画像:天神の森のクスノキ_2


画像:天神の森のクスノキ(太鼓橋とクスノキ)


画像:天神の森のクスノキ(心字池とクスノキ)
名称 天神の森のクスノキ
    (てんじんのもりのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 17mほか(注1)
目通り幹囲 8.7mほか(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 福岡県太宰府市宰府4丁目
 〃 3次メッシュコード 5030−24−22
 〃 緯度・経度 北緯33度31分15.4秒
           東経130度32分05.2秒(注2)
福岡県指定天然記念物(1965年1月15日、「天神の森」の名で、天満宮境内のクスノキ巨木全体を指定)
撮影年月日 2010年3月28日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)クスノキは境内に散在する。これは天満宮の楼門の位置





 太宰府天満宮境内には、あちらこちらにクスノキ巨木が散在する。そのうち数本は国の天然記念物とされているが、それ以外のクスノキだって、なかなかのものだ。上記のように、国の指定に43年遅れ、まとめて福岡県指定天然記念物となった。

画像:太宰府天満宮拝殿と飛梅
太宰府天満宮拝殿
中央少し右、押しつぶした半球形のような整った樹形の木は、有名な飛梅(とびうめ)

 やはり参道に沿って、多くの巨木が見られる。
 総合案内所のところで境内に入り、「東風(こち)吹かば」の歌碑のところで左に折れ、太鼓橋を渡る。これが表参道だ。太鼓橋が架かる心字池の周囲にも大クスが見える。
 下図は、楼門から続く回廊が折れ曲がるところ。クスノキは伐られることなく、ちゃんと居場所を与えられている。

画像:天神の森のクスノキ(回廊とクスノキ)

 どなたもご存じで、いわずもがなのことだろうが、太宰府天満宮の祭神は菅原道真公。祖父も父も大学頭(だいがくのかみ)・文章博士(もんじょうはかせ)に任ぜられた学問の家庭に生まれ、もちろん道真公自身も若い時から、抜きんでた才能を持っていた。そのため「学問の神様」として有名である。
 貴族としては中流に過ぎなかったのに、右大臣にまで上りつめたこと、そして讒言を得て大宰権帥(だざいごんのそち)に左遷されたことなどを見るに、敵・味方のいずれの側も道真の並々ならぬ才能を認めていたことがわかる。
 太宰府天満宮の本殿は、道真公の墓所の、まさにその上に建てられたという。
 時が経て、菅公も、もはや世相を怒って雷を落とすようなこともなされまい。
 せめて、爪の垢ほどでいいから、才能の一部をお裾分けいただけないものかと、祈願してみた。
 
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