ページタイトル:豊浜八幡神社のクス ロゴ:人里の巨木たち

画像:豊浜八幡神社のクスノキ(幹と並ぶ)

画像:厳島神社大鳥居主柱出処記念碑
名称 豊浜八幡神社のクス
    (とよはまはちまんじんじゃのくす)
名称の典拠 「香川の保存木」指定名称
樹種 クスノキ
樹高 22m(注1)
目通り幹囲 6.2m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 香川県観音寺市豊浜町和田浜(注2)
 〃 3次メッシュコード 5133−05−81
 〃 緯度・経度 北緯34度04分19.4秒
           東経133度38分16.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年3月24日


注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2005年10月11日、観音寺市に合併。旧行政区は三豊郡豊浜町





 豊浜小学校の西500mほどのところに豊浜八幡神社がある。現在の海岸線からは約300m。かつてはもっと海が近かったようにも思われる。
 境内は広く、整備が行き届いている。拝殿手前の傾いたマツが、海の方角を暗示する。
 マツの近くに、2幹のクスノキ巨木があり、その近くに下図の記念碑があった。厳島神社大鳥居(国重文)の主柱に用いられたクスノキは、豊浜八幡神社境内にあったというのである。(記念碑の近くに立っていたのだろうか。もう1本の主柱は宮崎県西都市から出たようだ)
 日本三景の一つ、安芸の宮島の風景は、海中に立つ朱塗りの大鳥居なしには語れまい。
 2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」でお馴染みのように、厳島神社を、海上に建つ大社殿に設えたのは平清盛(たいらのきよもり)であった。
 仁安3年(1168)、清盛によって建立されて以来、大鳥居は何度か建て替えられた。現在の鳥居は、8代目。明治8年(1875)の再建である。
 何度か補修はされたものの、100年以上を経た今でも、まだしっかり立っているのだから、よほど材の内部まで充実したクスノキだったのだろう。
 供出から約140年。現在、境内で最も大きいのが標記のクスノキである。内部の充実度についてはともかく、大きさだけなら、大鳥居のクスノキに負けてはいない。
 場所は、左図の碑からも社殿からも少し離れ、宗林寺横の脇参道(?)の傍らに立っている。
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