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画像:津金澤の大スギ

画像:津金澤の大スギ(幹と並ぶ)
名称 津金澤の大スギ (つがねざわのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 9.3m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 山形県山形市津金沢字熊野堂
 
〃 3次メッシュコード 5740−22−33
 
〃 緯度・経度 北緯38度12分09.2秒
           東経140度17分24.9秒
山形県指定天然記念物(1952年4月1日指定)
撮影年月日 2004年8月5日(左写真)
        2013年5月26日

注1)2000年6月に山形市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 JR蔵王駅の西南西1.2kmほどのところ、沖集落の先に熊野神社がある。
 社殿に続く石段を上ってゆくと、上りきる直前の右手に、異形の大杉が立っている。
 何本もの幹が上に向かって伸びている。くっついたままの幹もある。数本の太い幹が枝分かれしているあたり(地上3m付近)は、特に太くなっている。案内板によれば、地上3.3mの幹囲は10.5mに達するそうだ。
 これも案内板によれば、昔は大杉がもう1本あって、こちらが雌杉、もう1本の方は雄杉と呼ばれて、神木とされていたという。
 弘化元年(1844)頃、雄杉の方を伐採したところ、村に疫病が流行した。神罰と恐れた村人たちは、神の怒りを鎮めるため、「大杉大明神」の碑を建立して、大杉を供養した。今もその碑が残っている。
 異形の姿は、なんとなく怖そうである。
 夜がもっと暗かった頃、大杉はもっと不気味に見えたであろう。人間の慢心を諫める神の意志を見てとったとしても、不思議はないように思われる。
 
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