ページタイトル:野間の大ケヤキ 当サイトのシンボル

画像:野間の大ケヤキ_1

画像:野間の大ケヤキ_2
名称 野間の大ケヤキ
    (のまのおおけやき)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ケヤキ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 12.0m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名
      大阪府豊能郡能勢町野間稲地
 〃 3次メッシュコード
      5235−33−36
 〃 緯度・経度
      北緯34度56分46.1秒
      東経135度27分01.4秒
国指定天然記念物
      (1948年1月14日指定)
撮影年月日 2010年6月26日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による





 環境省データでは、2010年6月現在、東根の大ケヤキ(山形県)、天子のケヤキ(福島県)、三恵の大ケヤキ(山梨県)、木ノ下のケヤキ(長野県)、八幡のケヤキ(福島県)に次いで、全国第6位とされる大ケヤキである。
 そのうち、天子のケヤキと三恵の大ケヤキについては、既に原形を留めていないので、実質ではもっと上位になろう。
画像:野間の大ケヤキ(全景)

画像:野間の大ケヤキ_3

画像:野間の大ケヤキ_4
 ヤドリギが多く目立つ
 近畿地方を代表する大ケヤキ。
 今も生長を続けており、文化庁公式WEBサイトの解説文では「目通り幹囲10.75メートル」(天然記念物指定時の昭和23年=1948年に測定?)。昭和63年(1988)環境庁調査では1195cm。大ケヤキの隣に建築された資料館に掲示されている平成15年(2003)調査では地上1.3mの幹囲が13.01mあったという。
 ここはかつて蟻無宮(ありなしのみや)の境内だった。
 案内板によると、蟻無神社は承久2年(1220)の創祀。社庭の砂をいただいて畑や屋内に散布すると、アリがいなくなる御利益があるとされていた。
 また「有無宮」と記すこともあるが、一説に、紀貫之(きのつらゆき)の歌、「手にむすぶ水にやどれる月影のあるかなきかの世にこそありけれ」から社号を決めたことによるそうだ。(しかし、紀貫之は10世紀以前の人であり、創立時期から離れすぎている。ややこじつけの感あり)
 明治45年(1912)、蟻無神社は野間神社に合祀され、神木の大ケヤキを中心として、周囲は公園に整備された。その公園のすべてを大ケヤキが覆っている感じ。
 上記資料館掲示のデータでは、樹高27.37m。枝張りは39.2m×36.2mに及び、樹冠の投影面積は1023平方メートルもある。畳を敷くとすれば620畳敷に相当する広さだ。
 これだけの大ケヤキだが、近年、樹勢が衰えてきたらしい。これは大変と、平成14年度から15年度にかけて、大規模な樹勢回復措置がとられた。
 その時の写真も資料館に展示されている。かなりの数のヤドリギが着生していたが、それをすべて除去した。切り取った枝の一部も展示されている。枝の断面を見ると、ヤドリギの根がかなり深いところまで食い込んでいる。
 いったんすべて取り去られたヤドリギだが、その後10年を経ずして、再びかなりの数が見られる。
 樹木の生理について無知な私には、ヤドリギが宿主に悪さをするのか、しないのか、よくわからない。
 ヤドリギは常緑であるため、落葉後の枝に緑を点じ、縁起がよいとされることもあるようだが、これだけたくさん寄生されると、やはりケヤキには負担がかかるのでないだろうか。
 
ボタン:大阪府の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る